〜画材と技術との出会い2013〜
8月アートルーム「版画で、おてがみセットをつくろう」
今回のアートルームは和紙に版画をして、おてがみセット(便せんと封筒)をつくります。
使う道具はこんな感じ!
みんな版画って何かわかる?
凹凸のある“版(はん)”に色を付けて印刷をするのが版画です。
木を掘ったり、金属を削ったりする版画もありますが、今回は紙を貼って凹凸をつけた版をつくります。
まずはみんなで版に貼るための紙を切りましょう!
最初は白い画用紙を好きな形に切ります。チョキチョキ。
吉川くん、曲線がうまいですね。なんだか海藻みたい?
たけしくんはお得意の数字を下書き無しにつくっていました。すごい!
みわさんは、細かく切ったパーツを張り合わせて、思った形をつくりあげていました。
つぎはこのいろいろな紙にチャレンジ。紙に凹凸があるものもあります。
段ボールみたいなこの紙、切る時のおとがおもしろいです。
けいこさんはリンゴの皮むきのようにハサミをいれています。
なが~いパーツのできあがり!
ひととおり紙を切ったら台紙に貼っていきます。
内田くん、きれいな細長い三角がいっぱい。
吉川くんはひとつの絵のように紙を貼っています。
けいこさんのなが~い紙。貼るのに苦戦していました。刷り上がりが楽しみです。
あけみさんはのりをたっぷり使って真剣に貼っていました。
えりさんは色ごとに貼りつけていっていました。
こんなように重なっても全然オッケー。たくさん貼り付けます。
こうやって版が出来たらいよいよ印刷!まずは上田先生に色をつくってもらいます。
ヘラとローラーでまぜまぜ。
インクが出来たらいざ印刷!机の上に新聞紙を敷いて、版を置いて…
版の上にローラーでインクをのせます。
和紙をのせて…
バレンでくるくると上からこすります!
ゆっくり和紙をめくって、版画が完成!
えりさんの版は、どうなったかな?
きれいに紙のしましま模様が印刷されています!
あけみさんの版。
どこにどんな風に刷られたかわかりますか?
単純な形でも、組合わさるといろいろな表情がうまれてきます。
今回は淡い色のインクで刷ったので、和紙と相まってやわらかな雰囲気です。
おつぎは色々な模様のついたローラーで便せんの線を印刷します。
ローラーに毛糸を巻き付けたり、スポンジを掘って模様をつけたものなどさまざま。
太い線は線路みたい?
上田先生が大絶賛していたあけみさんのローラーさばき!
みんなが使っていない模様の無いローラーにも特別挑戦!
同じローラーでも色のつき方で印象がかわります。グラデーションになっていてきれいです。
罫線によってお手紙のボリュームも変わってきますね。
2本の罫線は「こんにちは」「さようなら」だけの手紙?
便せんを乾かしている間に、封筒をつくります。 乾いた版画の紙を封筒用に切ります。
こんな型紙に合わせて紙を巻いて、
合わせて切って
袋のかたちにして完成!
これでオリジナルのおてがみセットが完成!
袋に入れてパッケージにして、今日のおみやげです。
みなさん満足気な表情です。
版画は直接筆をすべらせるわけではないので、思った通りの図をつくるのは難しいです。
それでも刷り上がるまでのドキドキ感は、他の描き方にはない魅力。
さまざまな素材・形を組み合わせることによって、意外な発見が楽しめるかもしれません。
今回のアートルームはこれにて終了。みなさんありがとうございました!
すてきなお手紙を書いてくださいね。
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