〜ワークショップ〜
「土佐和紙でランプシェードをつくろう」
今回初開催のワークショップ「土佐和紙でランプシェードをつくろう」
使う材料は高知の伝統工芸品「土佐和紙」です。
薄くて破れにくいことが特徴で、あたたかみのある風合いがあります。
この和紙に好きな絵を描いて、
こんな銅の針金のベースに貼り付けてランプシェードを作ります。
出来上がり見本はこんな感じ。和紙を通して暖かい光がもれるランプができます。
中には電球が入っています。
簡単にあいさつをした後、ワークショップ、スタート!
ランプシェードの骨組みに貼り付けた様子を想像しながら、描いてくださいね~。
今回デモンストレーションとして一緒に描いてくれるメンバーは岡田文さん(左)、安藤重美子さん(右)です。二人とも、ちょっと緊張ぎみ。
まずはひとりひとり、配られた和紙に絵を描いていきます。
自分でお手本になる本を持ってきている参加者の方も居ました。
こんな風にペンで線画を描いたり、
さまざまな色のクーピーで図形を沢山描いていってみたり。
丁寧に構図を考えて描いている方も。
お、これは??
となりで制作しに来ていたメンバーの吉川くん。
せっかくなので和紙にも挑戦!ということで描いていたのですが、下に敷いた新聞の見出しが気になり、うつしていたのでした。
ゆったりした音楽が流れる中、集中して制作。
メンバーの安藤さんは早々に色塗りに入ります。
今回使うのは乾くと耐水性になるアクリル絵の具です。
きみどり色の山に、エメラルドグリーンの雲、真っ赤な太陽。
同じくメンバーの岡田さんはいつものように植物図鑑をみながら。
岡田さんには、このヒマワリの芽にはタヌキの姿が見えたそうです。
ふしぎなものを発見しては、時折笑いながら、ゆっくりゆっくり、描き進めていました。
メンバーの制作の過程をみられるのも、一緒の空間に居るからこそ。
いろいろなことが知られておもしろいですよ。
友達と笑いながら描くひと。
悩みながら塗るひと。
…綿棒でぬるひと?
「和紙はやぶれる」としきりに心配していた吉川くん。これなら大丈夫!
中にはこんなおもしろいことをしていた方も。
こんなふうにロウで描いて、
ドライヤーで温めて溶かすと、その部分が透明に近くなります。
光を当てると模様が浮き出る仕掛けだそうです。
(発見したのはお孫さんと一緒に来ていたおだ先生。ちょっとどや顔です。)
和紙は水をよく含むので、色をのせるだけでもにじみが出て綺麗です。
それを生かして上手くグラデーションにしている方も。うつくしい!
吉川くんの「THEセレナーデ」
今回はランプシェードにはしませんが、おもしろい作品ができました。
絵を描き終わったところで、デモをしてくれたメンバーとは時間の関係でお別れです。
おつかれさま~!
お茶をしてちょっと休憩したら、次はランプシェードに加工する下準備です。
こんなふうに、溶かした木工用ボンドを塗りながら、シェードの骨組みに和紙を巻き付けていきます。
こんな感じにすべて和紙で覆うことが出来ればOKです。
こうしておくことで、絵を描いた和紙をうまく貼ることができます。
次はいよいよ最後の工程です。絵を描いた和紙をちぎって、骨組みに貼り付けていきます。
筆に水をつけて、ちぎりたいところに線を描き、
こんなふうに手で優しくちぎります。
貼りたい部分に和紙を合わせたら、
さっきも使った薄めのボンドを塗って、骨組みに貼り付けます。
これが想像していた以上に難しく、なかなか根気のいる作業でした。
(貼るのが難しい形で、やむなく残業になってしまった方も…)
それでも、無事に…
完成~! 和紙の全面に色を塗っているこの作品は、もれてくる光もカラフルです。
野の花と渦の模様で、和紙の白いところを生かした作品。
こちらはぐるりと1枚の絵になっています。街が光っているようできれいです。
色のかたちとにじみを楽しむような作品。シェードの形も他のものとは変えた、力作です!
同じ素材を使っていますが、それぞれ表情がまったく違うものになりました。
参加者の中には「久しぶりにものを作ることをして、新鮮な気持ちになった」という方も。
出来上がったものも大事かもしれませんが、そんな気持ちこそ醍醐味なのではないでしょうか。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
これからも画楽ではさまざまな方々へ向けたワークショップを開催を考えています。
普段の画楽はもちろん、ワークショップの時も見学OKですので、是非気軽に立ち寄ってみてください♪
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