天気が良くてなにより

今年も9月14日（土）から16日（月）まで、　毎年恒例、二泊三日の「アートキャンプinしもなのかわ」を開催しました。今年の参加者は17名。天気は上々で雨の心配はなし！　午前9時、高知駅からマイクロバスに乗り込み出発です。しもなの郷でのアートキャンプは今年で15年目。初期の頃から参加しているメンバーは小学生だったのが青年に、青年はおじさんやおばさんなりました。われわれもしかり。バスは途中「レストパークいの」と「引地橋」でトイレ休憩をはさみ、約2時間でしもなの郷に到着しました。

1日目「盆踊りじゃなくて」

間もなく昼ごはん。メニューはもちろん「唐揚げ」に決まっています。みんなやたらと食べて、午後のワークショップに向けた英気を養います。最初のワークショップは吉良先生の「おぼんづくり」。そういえばバスの中で「最初のワークショップは？」の質問に「盆踊り」と答えたメンバーがいました。少し似ていますが全然違う。「おぼんづくり」です。何を隠そう吉良先生はこの日のために特別なおぼんづくりマシーンを作ってくれていました。その迫力ある音に不安そうな顔のメンバーたち。グラインダーで削られた木屑は勢いよく飛び散ります。吉良先生がサポートしながら、一人ずつおぼんを完成させました。削る作業はひとり5～10分程度だったでしょうか。みんな緊張していたので、「力を入れない」と何度も言われましたが、いままでやったことのない作業で無理もないですね。でも、できましたよ！　削り終わった後は柿渋を塗って、干して、完成。16時のカラオケまでは少し時間があるので川遊びに行きました。

着いて早々読書に夢中

トップバッターはやはりこの人

ケガをするといけないので慎重に

一番うまいと言われました

順番待ちのメンバーも見守ります

 力を入れずに、が難しい

出番を待つ重鎮たち

真剣な表情！

柿渋を塗ればこのとおり

おじさんチームには水が冷たすぎる？

1日目「歌って食べて飲んで」

カラオケはひとり2曲。流行りの曲から渋い曲、懐メロまで。音楽を習ったことがあるメンバーはやはり上手ですが、それぞれその人らしい、味わいのある歌声を聴かせてくれました。スタッフとデュエットするメンバーもおり、冷やかしの声に照れくさそう。カラオケが終わったら待ってましたのBBQ。なにしろ「一番の楽しみはBBQ」という声も多く、みんな本当に楽しみにしています。今年は雨の心配がなかったのでグランドで行いました。日頃食事控えめのメンバーも、お肉は食べても構わないとお家の許可を得ているとのこと。また「おしいしものをたくさん食べてきて」と送り出されたメンバーも。お陰で用意していた肉や野菜、おにぎりは全部なくなくなりました。みなさん食べ過ぎじゃないですか。成人病注意ですよ！

味わいのある歌声でした

熱唱とはこのこと

曲は「三年目の浮気」

盛り上がるBBQ 会場

画楽の誇る強力ツートップ

2日目「何のお店になろうかな」

昨日あんなにたくさん食べたのに、朝からいつも通りによく食べるメンバーたち。昨日のBBQを忘れているかのよう。今日の午前中は体育館で上田先生の「街づくり」ワークショップ。ダンボールを使ってそれそれがお店を作り、街を作ります。腹ごなしに頑張らなくては。まず最初に何のお店を作りたいか決めるところから。魚屋、ローソン、果物屋、ラーメン屋、お菓子屋、ケーキ屋、トイザラス、パチンコ屋、花屋、パン屋、自動販売機、ペットショプ、お好み焼き屋、パズルの店。誰がどのお店か、すぐ分かる人もいますね。段ボールを切り貼りして、どんどんお店ができていきました。日帰りで当日参加したメンバーは世界地図の店。かわいらしいイラストで仕上げてでき上がり。できたお店を二つのグループに分け、それぞれ一列に並べたら二つの街の完成です。ここまででそろそろ昼ごはん。なんだかいつも食べてばかりの気がしますが、食事は時間通り。そんな気がするのはきっとみんなの食べる量のせいです。お昼ご飯はアメゴの塩焼きでした。

おかし屋さんを作ろう！

こちらは何屋さんでしょう

完成の記念に

あのおもちゃ屋さん

会場のキーボードで新曲を披露

2日目「クッキングは大歓迎」

午後、最初のワークショップは吉川先生の「おかしづくり」。どんなおかしを作るのか、ワークショップが始まるまで内緒でした。さて、作るのはナッツとドライフルーツ入りのクリームチーズケーキ。3つのグループに分かれて、クッキング開始。まずはボウルにクリームチーズと牛乳を入れて、滑らかになるまでヘラで伸ばします。そしてナッツとドライフルーツを入れてよく混ぜ、型取り。最後にもう一回ナッツを上に乗せたら完成です。吉川先生の説明をよく聞いて、それぞれのグループで役割を決め、手際よく作ることができました。でもすぐには食べられません。冷蔵庫で冷やして固めてから。

クリームチーズを滑らかに伸ばす

おいしく作ってね

2日目「みんなで歌おう」

ケーキが固まるまでの間、今日はもう一つのワークショップ「音楽を楽しむ」があります。小澤先生ともうひとりの参加メンバーも到着し、ワークショップがはじまりました。午前中に段ボールで作った自分のお店を、マザーグースのマフィンマンの歌で紹介します。まず一人ずつ歌の練習。そして自分のお店（段ボール）の中に入って、お気に入りの楽器を鳴らしながら。次にメンバーがお客さんになってお店を訪ね、一緒に歌いました。最後は全員で歌いながら街を練り歩いておしまい。自分のお店にみんなが訪ねてきてくれるところが良かったようで、段ボールの中でみんなが来るのを待っているメンバーの表情には期待と緊張が。そしてみんなが来てくれた時には、安心したような様子が見えました。みんなで歌うのも楽しいものですね。終わった後は、段ボールの街をくぐり抜けるタイムレースを行い、意外な人のスピード感あふれる動きに盛り上がりました。

気持ちを入れて歌います

歌詞を間違えないように

リズムが好きなローソン店員

この並びはなかなか素敵

お店は猫カフェとのこと

お客さんがたくさん！

お店紹介できたかな？

2日目「ケーキ、カレー、カッパと花火」

ケーキのことは決して忘れてはいません。吉川先生は紅茶まで用意してくれていました。ちょうど良いティータイムです。ナッツとドライフルーツがぎっしり入った贅沢なケーキはとてもおいしかったです。あと差し入れの梨とりんごも。ごちそうさまでした。お腹を少し休めたら、もう夕ごはん。その後は暗闇探検と花火。この日の夕食はカレーです。毎年おかわりを巡って醜い争いが繰り広げられる人気メニューです。あまり食べ過ぎるとみんなの分がなくなりますよ。カレーはみんな大好きですが、そろそろ対策を考えなくては。食事のあとは暗闇探検チームと花火チームに分かれて活動。暗闇探検組は上田先生から、カッパに出会ってしまった時の諸注意がありました。花火チームはグランドで手持ち花火。去年は怖くてできなかったメンバーも、今年はできるようになっていてびっくり。暗闇探検チームは今年も異常なし。カッパはいなかったとのことです。

カッパに出会った時はこのポーズ

肘を伸ばして安全に

校庭での花火は趣があります

ほんとうはちょっと怖い？

3日目「そろそろ免許皆伝？」

最終日は例年通りの「そば道場」ですが、その前に、昨日作った段ボールの街の片付けをしなくては。取り掛かるのがおっくうな作業でしたが、何人かの心優しいメンバーが手伝ってくれて、思ったよりも早く片付けることができました。みんなありがとう！　さあそばを作ろう。先生はおなじみの地元のそば打ち名人です。毎年やっているメンバーはさすがに手慣れたもので、こねて、伸ばして、切っての工程もスムーズに捗ります。一番難しいのは、そばを同じ太さに切るところでしょうか。今年は去年よりも細く、均等に切れていたように思いました。その包丁捌きで、先生を「これはすごい」と唸らせたメンバーもいましたよ。お昼に栗ご飯と一緒にいただきました。もちろんおかわりする人あり。そして二泊三日のアートキャンプもこれにて終了。みんなが楽しんでくれるのがなにより。来年も頑張るぞ！

起き抜けの紙芝居朗読

いつもいっしょの仲良しふたり

片付けの手伝い、ありがとう！

ここのチームはおいしそう

なぞの覆面姿

慣れた手つきです

そばの細さをチェック？

親分もご満悦