2014年のアートキャンプはいつもの1ヶ月遅れの10月に開催。
今年ももちろん、廃校となった小学校を再生した山村自然楽校「しもなの郷」にお世話になります。
入り口では色づき始めたもみじがお出迎え。
しもなの郷のある仁淀川町は、山間部なので海に面した高知市よりはやく季節がすすんでいます。
今年はどんなキャンプになるでしょう?。
時期がずれたこともあり、参加メンバーは少なめですが、やることは盛りだくさんです!
どう?面白そうなプログラムですか?
アートキャンプ2014、スタートです!
「音をつくろう」
一発目のワークショップは「音をつくろう」
みんなが集められた木工室には、竹がたくさんありました。
おや、この竹はなんか変だぞ?
おしえてくれるのは、先生初挑戦の塩野先生です。
「音ってどんなものがある?」というお話からはじまります。
目をつむって、耳を澄ませてみると、いろいろな音が聞こえてきます。
川の音、そばを通った車の音、鳥の鳴き声、風の音…
みんなの「声」も「音」です。「あ~~~~」と声を出す自分の喉をさわってみると、ふるえていることが分かります。「音」とは「振動」でできていて、みんなは振動を感じ取る受信機の「耳」をもっています。 この「振動」が空気のなかを伝わって、耳に届いたら「音が聞こえる」という状態になります。
トランペットのふき口には「マウスピース」というものがついています。
まずマウスピースを唇でふるわせ、
その振動をトランペット本体に伝えると、きれいな音になって出てきます。
ということで、今回は竹を使った楽器で、音をつくります!
まずはマウスピースにあたる部分を、ストローでつくって吹いてみます。
実はこれがけっこう難しい。せいじさんも苦戦中。
マウスピースの吹き方をなんとか会得するまで、時には渋い顔をしながら頑張ります。
吹く楽器づくり 「竹ぶえ」
マウスピースの吹き方を勉強したら、次はその振動を広げる楽器づくり。
竹を加工して「吹く楽器」をつくります。
まずは棒で突いて、竹の節を抜きます。最後の節だけ残しておきます。
次に節を残しておいた方側を斜めに切って、
ドリルで穴をあけます。
ここにマウスピースを差し込んで、
「ブオーーーーーーー!!」となる立派な楽器の出来上がり!
「これ鳴らーーーん!!」と言いながらも楽しそうなけいこさん。
(あ、まだマウスピースの練習してる人がここに…)
たたく・こする楽器づくり 「竹ギロ」
次に、塩野先生がとりだしてきたのは、竹でつくった「ギロ」という楽器。
棒で溝をこすって「ギュロギュロ」と音を出したり、打つことで音が鳴ります。
まずは竹を丁度いい長さに切り落とします。
ころころ回ってしまうので、誰かに押さえてもらいましょう。
次にギロのかなめ、溝を掘ります。棒ヤスリやのこぎりで、好きなくらい掘ります。
しょうたろう君のは特大ギロ!
「いち、に、さん、し… よし、30まで掘るぞ~!」意気込みます。
あとは手頃な細い竹で棒をこしらえて、完成です!
「ギュロギロギュロギロ…」高速で音が鳴らすせいじさん。
手軽に音が鳴るギロにご満悦のけいこさん。マウスピースが難しかった組はこちらが気に入った模様です。
ふる楽器づくり 「竹マラカス」
さらに時間がある人は、竹の中にマカロニを入れて、マラカス作り
ここに蓋をしたら、シャカシャカと音が鳴るマラカスが完成!
「中間発表」
みんながつくった楽器はどんな音がするか、順番に聴いてみます。
しょうたろう君は、長い竹でつくった笛なので、低い音が鳴りました。
ともや君は短い竹だったので、すこし高めの音がしました。
「鳴らん~~」とれいこさん。練習すればうまくなるよ!
明日、演奏会するからみんな練習してきてね!というところで「音をつくろう」は一旦終了。
みんなが木工室から出て行った後、ひとり橋の上で竹ぶえを吹くせいじさん。
肝心の音は……「フシューーーー!!」空の音が鳴り響いていました。が、がんばれ!
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